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諸神等生坐の段 / かみがみ たち あれまし の段
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|既に国を生み竟(お)へて更に神を生みます 故(かれ)生みませる神の名は|
これよりイザナギ・イザナミの子生みのはじまり
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|&resizeimage(20220112.jpg,200,);|
|CENTER:オホコトオシヲ|
[古事記:20] オホコトオシヲ-ノカミ
[日本書紀] なし
[画題]
・イザナギイザナミの初めて生みし子神 ではあれども特に意味を持たない名の神
・オホキナコトをするを表はす神 これから成すとも 成し終へたとも解される
・まんがでは 始まりから終わりまでを記す神
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|古事記|大事忍男|
|訓み|オホコトオシヲ|
|英文字|Ohokotooshiwo|
今世ではオーコトオシヲとなる
千年を越えて話された音を尊ぶ
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|&resizeimage(20220113.jpg,200,);|
|CENTER:イハツチビコ|
[古事記:21] イハツチビコ-ノカミ
[日本書紀] なし
[画題]
・蛸石
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|&resizeimage(20220114.jpg,200,);|
|CENTER:イハスヒメ|
[古事記:22] イハスヒメ-ノカミ
[古事記伝] イハズヒメ-ノカミ
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220115.jpg,200,);|
|CENTER:オホトヒワケ|
[古事記:23] オホトヒワケ-ノカミ
[古事記伝] オホトビワケ-ノカミ
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220116.jpg,200,);|
|CENTER:アメノフキヲ|
[古事記:24] アメノフキヲ-ノカミ
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220117.jpg,200,);|
|CENTER:オホヤビコ ☆|
[古事記:25] オホヤビコ-ノカミ
・イザナギイザナミの六柱めの子神
・木の国にゐて大国主を助ける神 同じ名
同じ神とも 違う神とも どちらとも取られる
[日本書紀] なし
[古事記伝] イダケル
・木の国のオホヤビコを 日本書紀の一書のイダケルとみなす
[画題]
・どちらも同じ神とする
[カナメ]
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|&resizeimage(20220118.jpg,200,);|
|CENTER:カザモツワケノオシヲ|
[古事記:26] カザモツワケノオシヲ-ノカミ
[古事記伝] カザゲツワケノオシヲ
[日本書紀] なし
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|>|CENTER:はじまりの七柱の子神|h
|ここまでの六柱の神|中世に家に関はる神にされる 初出未確認 管轄外|
|ここまでの七柱の神|日本書紀に書かれず 古事記のみの神 名の意味は不明&br;七に因む 何らかの意図が込められていると思はれる|
|>|CENTER:七つの色 七つの音 七つの星 七つの惑星 七つの曜日&br;世界を作りし七日 竹林の七賢人|
|>|CENTER:ここまでは七を尊ぶ習はし これ以下(よりしも)八を尊ぶ習はし|
・古への物知り人は耶蘇教を知りたらむ
・曜日になぞらへたいがオホヤビコと木曜が合はない
・新(あらた)しく七草をあてたい処 春に喰へる七草を
・神が集ふと 如何なる歌 如何なる曲 如何なる舞ひを見せるであらう
・終はりと始まりの交はりに立つ色なき神たち 後の世に空けて置かれた七柱の神
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|&resizeimage(20220119.jpg,200,);|
|CENTER:オホワタツミ ☆|
[古事記:27] オホワタツミ-ノカミ ワタツミ-ノカミ
・本文:海(わた)の神 名はオホワタツミ-ノカミを生みまし
・ワタツミ-ノカミの宮
[日本書紀] ワタツミ
・5-本文 イザナミは海(うなはら)を生む 海の神に非ず
・5-6 ワタツミ
[古事記伝]
・師の賀茂真淵:海をワタと云は渡ると云ことなり 山には越(こゆ)といひ 海には渡るといへり
・古への神の名ワタツミ わたづみを只海のことに云は此神の名より移れるなり
・ワダツミ タを濁るもひがことなり
[画題]
・本文内に何の神と書かれる神は珍しい
・古へには海(わた) 海原(うなはら)と使い分けられる
・海の神はワタツミ 山の神はヤマツミ 大まかな名付けである
・のちのワタツミも オホワタツミと同じ神とする
[ダイワウイカ]
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|&resizeimage(20220120.jpg,200,);|
|CENTER:ハヤアキツヒコ|
[古事記:28] ハヤアキツヒコ-ノカミ
・本文:水戸(みなと)の神 名はハヤアキツヒコ-ノカミ
[古事記伝] ハヤアキヅヒコ
・水戸(みなと)は水門と書けるも同じことなり 古くミトと云訓みも有
・水之門(みづのと)の意 門(と)は海の出入る戸口なり
・和名抄には湊は和名三奈止(ミナト)とあり 俗(よ)には此字を用ふ
[日本書紀] ミナトノカミ ハヤアキツヒ
・5-6 ミナトノカミたちを ハヤアキツヒと号(まう)す
[画題]
・みなと全て同じもの:港 湊 水戸 水門
・ヒメと水戸を持ち分けることから 一般に河の神
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|&resizeimage(20220121.jpg,200,);|
|CENTER:ハヤアキツヒメ|
[古事記:29] ハヤアキツヒメ-ノカミ
・ハヤアキツヒコの妹(いも) ハヤアキツヒメ-ノカミ
・八柱の子神を生む
[古事記伝] ハヤアキヅヒメ
[日本書紀] ミナトノカミ ハヤアキツヒ
・5-6 ミナトノカミたちを ハヤアキツヒと号(まう)す
ハヤアキツヒコとまとめられて ひとりの神扱ひ
[画題]
・水戸は河海(かはうみ)の際(きは) 山戸は山の際
・一般に河口の神とされ 記伝はヒコを河/ヒメを海と解す
・まんがではヒコヒメまとめて河の神
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|オホコトオシヲ-ノカミより ハヤアキツヒメ-ノカミまで 併(あは)せて十柱(とばしら)|
古へに10はキリのいい数と思はれてをらず
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|>|CENTER:ハヤアキツヒコ・ハヤアキツヒメ 八柱の子神を生む|h
|記伝|水戸(みなと)は河と海の際(きは)なるを 日子神を河の方に 比売神を海の方に|
|>|このハヤアキツヒコ・ハヤアキツヒメ二神 河海に因(よ)りて持ち別けて 生みませる子の名は|
|>|CENTER:併せて八柱|
|まんが|八水神 / やはしらのみづのかみ / はっすいしん|
特に名のある神はゐない
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|&resizeimage(20220122.jpg,200,);|
|CENTER:アワナギ|
[古事記:30] アワナギ-ノカミ
・ハヤアキツヒコ ハヤアキツヒメ 八柱の子神を生む
[日本書紀] アワナギ
・2-2 クニノトコタチ、アマノカガミを生む アマノカガミ → アメノヨロヅ → アワナギ → イザナキ
古事記の神とは関はり無ささう
[古事記伝]
・水上(みづのへ)の和(なぎ)たる意なるべし
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|&resizeimage(20220123.jpg,200,);|
|CENTER:アワナミ|
[古事記:31] アワナミ-ノカミ
[日本書紀] なし
[古事記伝]
・ナミは水の上の騒(さや)ぐを云ふ
[画題]
・次にと名が続き妹(いも)とは書かれないが ここから一般に4組の夫婦神
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|&resizeimage(20220124.jpg,200,);|
|CENTER:ツラナギ|
[古事記:32] ツラナギ-ノカミ
[日本書紀] なし
[古事記伝]
・ツラはツブラの切(つゞま)りたる言なり ツブラは即ちツブダツ音
・円(まろき)をツブラと云も其形より出たり
[シャコ]
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|&resizeimage(20220125.jpg,200,);|
|CENTER:ツラナミ|
[古事記:33] ツラナミ-ノカミ
[日本書紀] なし
[ヤシガニ]
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|&resizeimage(20220126.jpg,200,);|
|CENTER:アメノミクマリ|
[古事記:34] アメノミクマリ-ノカミ 天の水分
[日本書紀] なし
[古事記伝]
・クマリは分配(くばり)なり
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|&resizeimage(20220127.jpg,200,);|
|CENTER:クニノミクマリ|
[古事記:35] クニノミクマリ-ノカミ 国の水分
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220128.jpg,200,);|
|CENTER:アメノクヒザモチ|
[古事記:36] アメノクヒザモチ-ノカミ
[日本書紀] なし
[古事記伝]
・クヒザモチは汲匏持(くみ ひさご もち)なり
・和名抄:木器の部に杓 和名ひさご 瓢は和名なりひさご、匏なり
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|&resizeimage(20220129.jpg,200,);|
|CENTER:クニノクヒザモチ|
[古事記:37] クニノクヒザモチ-ノカミ
[日本書紀] なし
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ここまでハヤアキツヒコ・ハヤアキツヒメ 八柱の子神
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ふたたびイザナミの神生み
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|&resizeimage(20220130.jpg,200,);|
|CENTER:シナツヒコ|
[古事記:38] シナツヒコ-ノカミ
・本文:風の神 名はシナツヒコ-ノカミ
[日本書紀] シナトベ(シナツヒコ)
・5-6イザナキのイブキよりなれり神シナトベ 亦はシナツヒコ これ風神(かぜのかみ)なり
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|&resizeimage(20220131.jpg,200,);|
|CENTER:ククノチ|
[古事記:39] ククノチ-ノカミ
・本文:木の神 名はククノチ-ノカミ
[日本書紀] ククノチ
・5-本文 木の祖(おや)ククノチ
・5-6 木の神たちをククノチと号(まう)す
[メンガタスズメ]
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|&resizeimage(20220201.jpg,200,);|
|CENTER:オホヤマツミ ☆|
[古事記:40] オホヤマツミ-ノカミ
・本文:山の神 名はオホヤマツミ-ノカミ
・オホヤマツミとカヤノヒメは八柱の子神を生む
・子アシナヅチ・テナヅチ → クシナダヒメ → → オホクニヌシ
・子カムオホイチヒメ → オホトシ ウカノミタマ
・子イハナガヒメ・サクヤヒメ
[日本書紀] ヤマツミ オホヤマツミ
・5-本文 山 イザナミは山を生む
・5-6 ヤマツミ 山の神たちをヤマツミと号(まう)す
・5-7 オホヤマツミ カグツチを斬った時に為(な)る神の一柱
・5-8 オホヤマツミ カグツチを斬った時に首(かしら)から為る
・9-本文 オホヤマツミ 子はカシツヒメ(カムアタツヒメ コノハナノサクヤビメ)
・9-2 オホヤマツミ 子はカムアタカシツヒメ(コノハナノサクヤビメ) イハナガヒメ
・9-5 オホヤマツミ 子はアタカシツヒメ
・9-6 オホヤマツミ 子はイハナガヒメ コノハナノサクヤビメ(トヨアタツヒメ)
・9-8 オホヤマツミ 子はコノハナノサクヤビメ
[サザンカ]
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|&resizeimage(20220202.jpg,200,);|
|CENTER:カヤノヒメ|
[古事記:41] カヤノヒメ-ノカミ
・本文:野(の)の神 名はカヤノヒメ-ノカミ 亦の名はノヅチ-ノカミ
・八柱の子神を生む
[古事記伝] カヤヌヒメ ヌヅチ
・本文:野(ぬ)の神 名はカヤヌヒメ-ノカミ 亦の名はヌヅチ-ノカミ
・カヤは 屋(やね)葺(ふか)む料の草(くさ)を云ふ名なり
[日本書紀] カヤノヒメ(亦はノツチ)
・5-本文 草(かや)の祖(おや)カヤノヒメ(亦はノツチ)
[ボタン]
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|シナツヒコからカヤノヒメまで 併せて四柱|
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|>|CENTER:オホヤマツミ・カヤノヒメ(ノヅチ) 八柱の子神を生む|h
|本文|山野に因(よ)りて持ち別けて 生みませる神の名は|
|>|CENTER:併せて八柱|
|まんが|八艸神 / やはしらのくさのかみ / はっさうしん|
名のある神はゐない
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|>|CENTER:「原」と「野」|h
|原|万葉集に160例余り 広く平らな地|
|野|万葉集に360例余り(地名を含む)&br;山の裾野・傾斜地 生活空間と異郷の重なる非日常的空間と捉へられる|
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|&resizeimage(20220203.jpg,200,);|
|CENTER:アメノサヅチ|
[古事記:42] アメノサヅチ-ノカミ
[古事記伝] アメノサヅチ-ノカミ
・サはシナの切(つゞま)りたる言にて そのシナは級(しな)にて 坂路(さかぢ)のことなり
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220204.jpg,200,);|
|CENTER:クニノサヅチ|
[古事記:43] クニノサヅチ-ノカミ
[日本書紀] クニノサツチ クニノサタチ
・1-本文 クニノサツチ はじまりの三柱のひとり
・1-1 三柱:クニノサツチ(亦はクニノサタチ)
・1-2 四柱:クニノサツチ
・1-4 二柱:クニノサツチ
同じ名なれど古事記の神とは関はりなささう
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|&resizeimage(20220205.jpg,200,);|
|CENTER:アメノサギリ|
[古事記:44] アメノサギリ-ノカミ
[古事記伝]
・サはサタチのサと同じく ギリは限(かぎり)の意にてサギリは境(さかひ)と同じ
境は坂合(さかあひ)にて 此方と彼方とより登る坂の合ふ処なれば即ち坂の限りなり
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220206.jpg,200,);|
|CENTER:クニノサギリ|
[古事記:45] クニノサギリ-ノカミ
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220207.jpg,200,);|
|CENTER:アメノクラド|
[古事記:46] アメノクラド-ノカミ
[古事記伝]
・ドは処(ところ) クラは谷(たに)のことなり
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220208.jpg,200,);|
|CENTER:クニノクラド|
[古事記:47] クニノクラド-ノカミ
[日本書紀] なし
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|&resizeimage(20220209.jpg,200,);|
|CENTER:オホトマトヒコ|
[古事記:48] オホトマトヒコ-ノカミ
[古事記伝]
・トマトはトヲマリドにて 山のたわみて低(ひき)き処を云ふ
[日本書紀]
・2-本文 オホトノヂ(一に云はくオホトノベ 亦はオホトマヒコ 亦はオホトマヂ)
神世七代 古事記の神オホトノヂの亦の名
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|&resizeimage(20220210.jpg,,);|
|CENTER:オホトマトヒメ|
[古事記:49] オホトマトヒメ-ノカミ
[日本書紀]
・2-本文 オホトマベ(亦はオホトマヒメ 亦はオホトマベ)
神世七代 古事記の神オホトノベの亦の名
[古事記伝] サヅチ サタチ クラド オホトマト
・思ふに 土より霧の発(たち) その霧によりて闇(くら)く 闇きによりて惑ふと云 意に名づけしか
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#br
|&resizeimage(20220210-2.jpg,643,);|
イザナミの神生みはつゞく
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次のお話は
伊邪那美命石隠の段 / いざなみ のみこと み いはがくり の段
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