綿津見宮の段 のバックアップ(No.7)


綿津見宮の段 / わたつみ の みや の段

 
 
是(こゝ)に其の弟(いろと)ホヲリ 海邊(うみへ)に泣き患(うれ)ひ居ます時に
シホツチの神 何(いかに)ぞ 虛空津日高(そらつひこ)の泣き患(うれ)ひたまふ所由(ゆゑ)は
我(あれ) 汝命(いましみこと)の為に善(よ)き議(はかりごと)せむ
卽ち 无間勝間之小船(まなしかつまのをぶね)を造りて 其の船に載せまつりて押し流さば
やゝ暫(しまし)往でませ 魚鱗(いろこ)なす造れる宮 其れ綿津見神之宮(わたつみのかみのみや)なり
其の海神(わたのかみ)の女(むすめ) 見て相議(あひはか)らむぞ
 
 
シホツチ

[古事記:246] シホツチ -ノカミ

[日本書紀] シホツチ -ノヲヂ
・9-4 コトカツクニカツナガサ(イザナキの子シホツチノヲヂ)
・10-本文 シホツチノヲヂ

[古事記伝]
・名の義(こゝろ)は 知識大都知(しりおほつち)なり

 

 
 
ワタツミ

[古事記:27再] ワタツミ -ノカミ
・イザナギイザナミの子 オホワタツミ

[ワタツミノカミ]
・海の神を広く云ふ名 まんがでは27オホワタツミとする
・他に107ソコツワタツミ 109ナカツワタツミ 111ウハツワタツミ 古事記伝はこの三柱の神とする

 
トヨタマビメ ☆

[古事記:247] トヨタマビメ -ノカミ
・ワタツミノカミの子 オホワタツミ
・ホヲリと目合(まぐは)ふ 三年(みとせ)暮らす
・ホヲリを追ひて 海辺でフキアヘズを産む 子神を残し元の国へ帰る

[日本書紀] トヨタマビメ
・10-本文 トヨタマビメ
・10-1 海神(わたつみ)トヨタマビコの女(むすめ) トヨタマビメ
・10-2 トヨタマビメ
・10-3 トヨタマビメ
・10-4 トヨタマビメ

[まんが]
・オホワタツミの子とする

 
マカタチ

[古事記:248] マカタチ(從婢)
・トヨタマビメのマカタチ 玉器(たまもひ)を持ちて水を酌(く)まむ

[日本書紀] マカタチ
・10-1 マカタチ(侍者)

[まんが]
・役職名 神の数に含(ふふ)める

[アミ]

 
ホヲリの命 三年(みとせ)といふまで 其の国に住みたまひき
其の兄(いろせ)の失せにし鉤(つりばり)を思ほして 大きなる歎(なげ)き一つしたまひき
是(こゝ)をもて海神(わたのかみ) もし此の鉤(つりばり)を取れる魚(うを)有りや
頃(このごろ) 赤海鯽魚(たひ) 喉(のみと)に鯁(のぎ)ありて 物(もの)得食(えく)はず
是(こゝ)に 赤海鯽魚(たひ)の 喉(のみと)を探りしかば鉤(つりばり)有り 取り出(いで)てホヲリに奉りき
 
 
タヒ

[古事記:249] タヒ(赤海鯽魚)
・喉(のみと)に鯁(のぎ)ありて 物(もの)得食(えく)はず
・喉(のみと)を探りしかば鉤(つりばり)有り

[日本書紀] アカメ
・10-本文 アカメ

[まんが]
・生き物 神の数に含(ふふ)める

 
ウヲノヱ

[古事記:番号外] なし

[まんが]
・タヒの喉(のみと)より 鉤(つりばり)を取る生き物 ウヲノヱ