天若日子の段 のバックアップ(No.6)


天若日子の段 / あめ わかひこ の段

 
アメノホヒの神 久しく不復奏(かへりことまをさず) 亦(また)何れの神を使はしてば吉(え)けむ
こゝにオモヒカネの神まをしけらく アマツクニタマの子アメワカヒコを使はしてむ
 
 
クニタマ ☆

[古事記:226] アマツクニタマ -ノカミ
・アマツクニタマの子 アメワカヒコ
・ワカヒコを弔ふ

[日本書紀]
・9-本文 アマツクニタマ

 
こゝにアメワカヒコ かの国へ降(くだ)りつきて
即ち大国主の神の女(むすめ)シタテルヒメを娶(めと)し また其の国を獲(え)むと慮(おもひはか)りて
八年(やとせ)になるまで不復奏(かへりことまをさざりき)
 
 
ワカヒコ ☆

[古事記:227] アメノワカヒコ (神や命と付かず)
・アマツクニタマの子 アメワカヒコ
・葦原中国へ使はされる シタテルヒメを娶りて 八年(やとせ)復へらず
・矢にあたりき

[日本書紀] アメワカヒコ
・9-本文
・9-1
・9-6

[古事記伝] アメワカヒコ

 
アメワカヒコ 久しく不復奏(かへりことまをさず) 又いづれの神を遣はしてか
こゝに諸神(もろもろのかみたち)及(また)オモヒカネの神まをさく 雉(きぎし)名(な)ナキメを遣はしてむ
 
 
ナキメ

[古事記:228] ナキメ (生き物 名付く故に神の数に含める)
・雉(きぎし) 名はナキメ
・葦原中国へ使はされ ワカヒコに 八年(やとせ)復へらぬ由(ゆゑ)を問ふ
・矢にあたりき

[日本書紀]
・9-本文 ナナシキギシ
・9-1 キギシ
・9-6 ナナシヲノキギシ・ナナシメノキギシ (雄・雌)

 
サグメ

[古事記:229] アマノサグメ (の神は付かず)
・ナキメ詔(のり)き アマノサグメ この鳥は鳴く声 いと悪し 射殺したまひね

[日本書紀] アマノサグメ
・9-本文 
・9-1

[まんが]
・アマノとあるため天津神と思はれる
・鳥の声を聞く
・探りて解き明かす神

 
ワカヒコの矢 ナキメの胸を貫(つなぬ)き 天の安河に至る
タカキカミ 其の矢を衝(つ)き返したまひしかば ワカヒコ中(あた)りて死にき
 
ワカヒコの父 クニタマとその妻子(めこ)来たりて葬りき
 
 
アヂスキタカヒコネ ☆

[古事記:165再] アヂスキタカヒコネ -ノカミ
・ワカヒコの弔(とぶら)ふ時に アヂスキタカヒコネ来たる
・クニタマとその妻(め)哭きて ワカヒコ死なずてありけり
・ワカヒコとアヂスキ 容姿(かほ)甚(いと)能(よく)相似(にたり)
・大(いた)く怒りて十拳剣(とつかつるぎ)を抜く
 大刀(たち)の名 大量(おほばかり) 亦の名神度剣(かむどのつるぎ)

[まんが]
・ワカヒコ 葦原中国へ来たる シタテルヒメを娶りて八年還らず
・シタテルヒメ 兄アヂスキと顔そっくりなワカヒコと夫婦(めをと)となる
・シタテルヒメは兄好き