大国主神国避の段 のバックアップ(No.6)


大国主神国避の段 / おほくにぬしのかみ くにさり の段

 
 
アマテラス 亦(また)いづれの神を遣はしてば吉(え)けむ
かれオモヒカネの神 及(また)諸神(もろもろのかみたち)まをしけらく
イツノヲハバリの神 亦(また)此の神ならずは 其の神の子タケミカヅチノヲの神 是(これ)遣はすべし
 
ヲハバリ

[古事記:77再] イツノヲハバリ -ノカミ
・イザナギのカグツチ斬りし十拳剣(とつかつるぎ)の名ヲハバリ (この時は神に非ず)
・天の安河の河上の 天の岩屋(いはや)に坐(ま)す 名はイツノヲハバリの神
・アメノカクを遣はして問ふ
・僕(あ)が子タケミカヅチ遣はすべし

 
タケミカヅチ ☆

[古事記:66再] タケミカヅチ -ノカミ
・ヲハバリ斬りたるカグツチの血より八柱の神 其の一柱タケミカヅチ 
・ヲハバリはタケミカヅチの親となってゐる
・タケミカヅチ 葦原中国へ来たりて オホクニヌシに国を譲るやと問ふ
・中巻 タケミカヅチの十拳剣(とつかつるぎ) 熊野のタカクラジへ降す

 
カク

[古事記:230] アメノカク -ノカミ
・アメノカクを遣はして ヲハバリに問ふ

[日本書紀] なし

 
アメノカクを遣はして ヲハバリに問ふ
然れども此の道には 僕(あ)が子タケミカヅチ遣はすべし
かれアメノトリフネを タケミカヅチに副へて遣はしき
 
 
葦原中国の小濱に降りつきて 十拳剣を逆(さかさ)まに刺し立て 剣の前(さき)にタケミカヅチあぐみゐて
葦原中国はアマテラス大御神の御子の知らさむ国 汝(な)が心 いかにぞ
僕(あ)は得白(えまを)さじ 我(あ)が子ヤヘコトシロヌシ これ白(まを)すべき
ヤヘコトシロヌシ 恐(かしこ)し 此の国は 天つ神の御子に立奉(たてまつ)りたまへ
 
 
ヤヘコトシロヌシ

[古事記:169再] ヤヘコトシロヌシ -ノカミ
・オホクニヌシとカムヤタテヒメの子 ヤヘコトシロヌシ
・此の国は 天つ神の御子に立奉(たてまつ)り

 
亦(また)我(あ)が子 タケミナカタあり 此れを除(お)きては無し
タケミナカタ 手を取らして 力競(ちからくら)べせむ
 
 
タケミナカタ ☆

[古事記:231] タケミナカタ -ノカミ
・オホクニヌシの子 タケミナカタ
・科野(しなの)の国の洲羽海(すはのうみ)に坐す神

[日本書紀] なし

[古事記伝] タケミナガタ