八俣遠呂智の段 のバックアップ(No.6)


八俣遠呂智の段 / やまた をろち の段

 
 
国つ神 / くにつかみ
老夫(おきな)と老女(おみな)二人(ふたり)在(あり)て 童女(をとめ)を中に置(す)ゑて泣くなり
スサノヲの命 汝等(いましたち)は誰(た)れぞ と問ひ賜へば
僕(あ)は国つ神 オホヤマツミの神の子なり
僕(あ)が名はアシナヅチ 妻(め)が名はテナヅチ 女(むすめ)が名はクシナダヒメ
国つ神高天原に坐す天つ神に対(むかへ)て 此(この)国なる神を云ふなり
オホヤマツミ記番40 イザナギイザナミの子

 老夫 老女 童女 / 高天原は大人の姿で生まれ歳をとらないのかも

 
 
アシナヅチ

[古事記:136] アシナヅチ-ノカミ
・老夫(おきな)アシナヅチ 子はクシナダヒメ

[日本書紀]
・8-本文 アシナヅチ
・8-2 アシナヅテナヅ
・8-3 アシナヅチ

[竹 ヒゴ]

 
テナヅチ

[古事記:137] テナヅチ-ノカミ
・老女(おみな)テナヅチ 子はクシナダヒメ

[日本書紀]
・8-本文 テナヅチ
・8-2 アシナヅテナヅ
・8-3 テナヅチ

[蔓 カゴ]

 
ハヤスサノヲ 問ひたまふ 汝(いまし)の哭(な)く由(ゆゑ)は何(なに)ぞ
我(わ)が女(むすめ)は もとよりヤヲトメ在りき
是(こゝ)に 高志(こし)の ヤマタノヲロチ
毎年(としごと)に來て喫(くら)へり 今其(そ)が来(く)べき時 故(かれ)泣く
 
 
クシナダヒメ ☆

[古事記:138] クシナダヒメ
・アシナヅチテナヅチの子 クシナダヒメ
・スサノヲの嫁 一人目 六代(むよ)の子孫(みま)が大国主
 これよりヒメに神や命が付かなくなる

[日本書紀]
・8-本文 クシイナダヒメ
・8-1 イナダヒメ
・8-2 マカミフルクシイナダヒメ
・8-3 クシイナダヒメ

[まんが]
・歳は八歳(やとせ)とする
・スサノヲに救はれて嫁になる
・ちびっこにしてお嫁さん

[スミレ ブリ]

 
ヤヲトメ

[古事記:139]
・アシナヅチテナヅチ 我が女(むすめ)は もとよりヤヲトメ在りき

[日本書紀]
・8-本文 ヤタリノヲトメ

[モックリ] (セミの子の名)

 
八俣遠呂智 ヤマタノヲロチ
その目は赤かがちの如くして 身ひとつに八頭(やかしら)八尾(やを)有り
亦(また)其の身に蘿(こけ)また檜榲(ひすぎ)生(お)ひ
其の長さは 谿八谷(たにやたに)峽八尾(をやを)に度(わた)りて
其の腹(はら)を見れば 悉(ことごと)に常(いつ)も血に爛(ただ)れてあり
 
 
ヤマタノヲロチ ☆

[古事記:140] ヤマタノヲロチ

[日本書紀]
・8-本文 ヤマタノヲロチ
・8-2 ヤマタノヲロチ
・8-3 ヲロチ
・8-4 ヲロチ

[古事記伝] ヤマタヲロチ

[まんが]
・大風や大水から守り豊かな実りをもたらし 年(とし)にひとつ摘まむ神
・3番カミムスヒの子としておく
・八人(やたり)のヤヲトメを喫(くら)ふと 八十八(やそまりやそ)俣の大蛇神(をろみかみ)に成れるやも

[フキ]

 
アシナヅチテナヅチの容貌(かほかたち)
十五で嫁いで十六で子を生むとする 年ごとにヤヲトメを生む
ヲロチが八歳(やとせ)で喫(くら)ふ 年ごとに喫はれて七年(ななとせ)目
十六歳に八歳に七年 アシナヅチテナヅチは 凡(おほよ)そ三十一(みそじまりひと)歳(とせ)
21世紀半ばまでの栄養と美容では 今の世より20歳年老いて見えるため 50歳くらゐの容貌
喫(くら)はれたヤヲトメ 死にきとは書かれて居ゐないため まんがでは還って来る
 
 
川上の村
古代の製鉄は 山を崩し岩を砕いて水で砂鉄をより分ける ヲロチは土砂混じりの川の象徴と云ふ
多くの強い酒を作れるほどの コメの蓄(たくは)へのある かなり豊かな製鉄の村