鵜羽産屋の段 のバックアップ(No.5)


鵜羽産屋の段 / うのは うぶや の段

 
 
海神(わたのかみ)の女(むすめ) トヨタマビメ 
妾(あ)は已(すで)に妊身(はら)めるを 今産む時に臨(な)りぬ
かれ即ち 其の海邊(うみべ)の波限(なぎさ)に 産殿(うぶや)を造りき
すべて佗國(あだしくに)の人は 産む時に臨(な)りぬれば 本國(もとつくに)の形になりて産まむ
願はくは妾(あ)をな見たまひそ
ホヲリの命 其のまさかりに産みたまふを竊(ひそ)かに伺(うかか)ひたまへば
ヤヒロワニに化りて 匍匐(は)ひ委蛇(もこよひき)
即ち見驚(みおどろ)き畏(かしこ)みて遁退(にげそ)きたまひき
 
 
トヨタマビメ

[古事記:247再] トヨタマビメ -ノミコト
・海神の宮より海辺へ参出(まゐで)る 産屋を造りき
・産むところを見たまひそ
・心恥(うらはづか)しとおもほして 其の御子(みこ)を生み置きて 海坂(うなさか)へ返り入りましき

 
 
産殿(うぶや)に 鵜(う)の羽(は)の葺草(かや)を 未だ葺(ふ)き合へぬに 産みませる御子
アマツヒコヒコ ナギサタケ ウガヤ フキアヘズの命
 
 
フキアヘズ ☆

[古事記:251] アマツヒコヒコ ナギサタケ ウガヤ フキアヘズ -ノミコト
・ホヲリと 海神の女トヨタマビメの子 アマツヒコヒコ ナギサタケ ウガヤ フキアヘズの命
・母トヨタマビメ 御子を生み置きて 返へり入りましき
・其の弟(いろと)タマヨリビメ 乳母(めのと)となりて 姉の子を養(ひだ)しまつる
・姨(をば)タマヨリビメを娶る

[日本書紀] ヒコナギサタケウガヤフキアヘズ
・10-本文
・10-1
・10-3
・11-本文

[古事記伝] アマツヒダカヒコ ナギサタケ ウガヤ フキアヘズ -ノミコト

 
トヨタマビメ 戀(こほ)しき心に忍(しの)びずて
治養(ひた)しまつる縁(よし)に因(よ)りて 其の弟(いろと)タマヨリビメ 献(たてまつ)りたまひける
 
 
タマヨリビメ ☆

[古事記:252] タマヨリビメ -ノミコト
・トヨタマビメの弟(いろと)タマヨリビメ 乳母(めのと)となりて 姉の子フキアヘズを養(ひだ)しまつる
・フキアヘズ 姨(をば)タマヨリビメを娶りて 四柱の子神

[日本書紀]
・9-7 アマノヨロヅタクハタチハタヒメ(一ヨロヅハタの児タマヨリビメ) 異なる神
・10-本文 タマヨリビメ
・10-1 タマヨリビメ
・10-3 タマヨリビメ
・10-4 タマヨリビメ
・11-本文 タマヨリビメ

 
オホカメ

[古事記] なし

[日本書紀] オホカメ
・10-3 トヨタマビメ 自らにオホカメに載りて 女弟(いろど)タマヨリビメを将(ひき)ゐて