須賀宮の段 のバックアップ(No.5)


須賀宮の段 / すが の みや の段

 
 
須賀宮 / すがのみや
ハヤスサノヲの命 こゝに須賀(すが)のところに到りまして
我(あ)が御心(みこゝろ)須賀須賀(すがすが)し
須賀宮(すがのみや)つくらしゝ時 其こより雲立ちのぼりき かれ御歌(みうた)よみしたまふ
夜久毛多都 伊豆毛夜幣賀岐 都麻碁微爾 夜幣賀岐都久流 曾能夜幣賀岐袁
やくもたつ いづもやへがき つまごみに やへがきつくる そのやへがきを
アシナヅチの神をめして 汝は我が宮の首(おびと)たれ

 スサノヲ 初めての歌を詠む

 
 

 
 
山の神
大犯土(つち)の日に 白兎に乗って 木を数へなさる
この日 山仕事はお休み 木に数へこまれてしまうから
 
 
オホヤマツミ

[古事記:40再] オホヤマツミ-ノカミ

[まんが]
・郷土史に記載の民間信仰を付け足し 今の世も山仕事の人は 大犯土(つち)の日を心がけてゐる

 
 
たたら神
むかし 中山といふところ 白狐のって カナヤコさん桂の木の上に降り立って
 四つ目の犬に吠えられて 死になすった
蔦(つた)にさばって死んだとも 藤(ふぢ)にさばって助かったとも云ひ
 犬と蔦が嫌ひで 藤が好き
鑪(たゝら)の湯が沸かない時 村下の骨を立てかけておくと よく沸くと云ひ
死と死体を好む神

・中世の民間信仰 郷土史に記載の文章
 湯:溶けた金属  村下(むらげ):たたら製鉄の頭

 
 
カナヤコ

[古事記] なし

[中世神話] 金屋子神
・イザナミの子 53カナヤマビコと54カナヤマビメの子 カナヤゴガミ

[まんが] カナヤコ
・画題として「炎の女神」に相応はしい神として付け足し
・死になすったので根の堅洲国へ往く スサノヲの嫁となる
・ヲロチとの戦いで折れた剣と切っ先から 生大刀(いくたち) 生矢(いくや)を打つ

[アサ コブシ]

 
ヨツメノイヌ

[古事記] なし

[まんが] 四つ目の犬
・中世神話 カナヤゴガミに吠え掛かる犬
・□□ 四つ目とは 縦横に目の揃った様を云ふ
 □□ 四つ目の犬とは 即ち 田の犬神
・流される土砂から 田を守る神

 
ヲナリ

[古事記] なし

[まんが] ヲナリ
・中世神話 カナヤゴガミの伴の 飯炊き女(をみな)

[シホ アマモ] 鹽(塩)