須佐之男命御被避の段 のバックアップ(No.2)


須佐之男命御被避の段 / すさのをのみこと み やらはへ の段

 
 
千位置戸(ちくらおきど)
是(こゝ)に ヤホヨロズノカミ 共に議りて
ハヤスサノヲの命に 千位置戸(ちくらおきど)を負(お)ほせ
亦(また)鬚(ひげ)を切り 手足の爪を拔かしめて 神やらひやらひき
 
 
オホゲツヒメ
又(また) 食物(おしもの)をオホゲツヒメに 乞(こ)ひたまひき 爾(こゝ)にオホゲツヒメ
鼻 口また尻より 種種(くさぐさ)の味物(ためつもの)を取りい出て
種種(くさぐさ)作り具(そな)へて たてまつる時に
ハヤスサノヲの命 其の態(しわざ)を立ち伺ひて
穢汚(きたなきもの)を奉るとおもほして 乃(すなはち) 其のオホゲツヒメを殺したまひき
故(かれ) 殺さえたまへる神の身に生れる物は 頭(かしら)に蠶(かひこ)なり
二つの目に稻種(いなだま)なり 二つの耳に粟(あは)なり
鼻に小豆(あづき)なり 陰(ほと)に麥(むぎ)なり 尻に大豆(まめ)なりき
故(かれ) 是(こゝ)に カミムスヒ御祖(みおや)の命 これを取らしめて 種(たね)と成したまひき
 
 
オホゲツヒメ ☆

[古事記:51再] オホゲツヒメ-ノカミ
・イザナギイザナミの子神
・スサノヲに殺され 3番目の神カミムスヒが種と成す 殺され方は書かれてゐない

[日本書紀]
・5-11 葦原中国の保食神(うけもちのかみ)がツクヨミに殺され アマノクマヒトが種と成す

[まんが]
・スサノヲが高天原を去る時に立ち寄る 隠し持った剣で斬る
・切り刻まれた体より種が成るのは芋を食ふ処の神話の基本型
・殺したのはツクヨミで スサノヲは身代わりに名乗り出たのかも
・鼻 口 尻 頭 目 耳 陰 より食物(おしもの) 味物(ためつもの)

[ミヅアメ]

 
 
高天原 - オホゲツヒメの段(くだり) - 葦原中国
本や書き手により 前の高天原に付ける本と 後ろの葦原中国に付ける本あり