天地初発の段 のバックアップ(No.2)


天地初発の段

天地初発の段 / あめつち の はじめ の段(だん)
 本居宣長「古事記伝」に附けられた段分けと名前 古事記の原文にはない
 今世(いまのよ)の研究者より段分けが細かい 段が変はるとやや異なるところも在る

「天地初発之時」に始まる古事記本文
 あめつちのはじめのとき「高天原(たかまのはら)」に 成りませる神の名は

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ミナカヌシ

[古事記] アメノミナカヌシ
・はじめに表はれた神
・独神 記伝に配坐(ならびます)神無き神 (一般に男でも女でもないとされる)
・なってすぐに身を隠す
・神より前(さき)に高天原はある

[日本書紀] アマノミナカヌシ
・本文になし 一書にあり
・名前のみ書かれる

[画題]
・物語として整へられた神 記伝は眞中(まんなか)と解す
・人の形をしているや否や 人の形に否ず
・照りかがやく光や珠でも良いけれど 人形(にんぎゃう)として良からず
・四角に丸 天地左右のない姿

[門]
・神それぞれに花や木や鳥をあてがふ これを門(もの もん)と名付く
・描き分けのための要素 ひとつの案
・次に描く人は使っても使わなくても 新たな門を加へても良い
・多くの人に描かれるうちに その神の「持ち門」が定まってゆくはず

[マキ]
・ミナカヌシの門はマキ(コウヤマキ)
・一属一種の日本固有種
・真木と書いてスギを指すこともあり