夜見国の段 のバックアップ(No.12)


夜見国の段 / よみのくに の段

 
黄泉国(よもつくに)
イザナギ黄泉国(よもつくに)に追ひ行でましき
イザナギ「国未(いま)だ作り竟(お)へず 故(かれ)還るなり」
イザナミ「黄泉神(よもつかみ)と相論(あげつら)はむ」   

 イザナミより前(さき)に黄泉神(よもつかみ)あり

 
ククリヒメ

[古事記] なし

[日本書紀]
・5-10 ククリヒメ-ノカミ
 泉国(よもつくに)に菊理媛神 (訓みはククリヒメ亦はココロヒメとなる)

[まんが]
・黄泉の国でのイザナミの話し相手の「数へる神」 親はタカキとしておく
・のちに大国主に算盤と大黒帳を授ける

[カヤ]
・まんがでは 世間(よのなか)の只中(ただなか)に在る木

 

 
 
八雷神 / やくさの いかづち がみ
イザナミの体に 八雷神 成り居(を)りき
 
 
オホイカヅチ

[古事記:78] オホイカヅチ-ノカミ
・頭(かしら)に オホイカヅチ

[日本書紀]
・5-7 イカヅチノカミ
・5-9 オホイカヅチ

 
ホノイカヅチ

[古事記:79] ホノイカヅチ-ノカミ
・胸に ホノイカヅチ

[日本書紀]
・5-9 ホノイカヅチ

 
クロイカヅチ

[古事記:80] クロイカヅチ-ノカミ
・腹に クロイカヅチ

[日本書紀]
・5-9 クロイカヅチ

 
サキイカヅチ

[古事記:81] サキイカヅチ-ノカミ
・陰(みほと)に サキイカヅチ

[古事記伝] サクイカヅチ
[日本書紀]
・5-9 サクイカヅチ

 
ワカイカヅチ

[古事記:82] ワカイカヅチ-ノカミ
・左手(ひだりのて)に ワカイカヅチ

[古事記伝] ワキイカヅチ
[日本書紀]
・5-9 ワカイカヅチ

 
ツチイカヅチ

[古事記:83] ツチイカヅチ-ノカミ
・右手(みぎりのて)に ツチイカヅチ

[日本書紀]
・5-9 ツチノイカヅチ

 
ナリイカヅチ

[古事記:84] ナリイカヅチ-ノカミ
・左足(ひだりのあし)に ナリイカヅチ

[古事記伝] ナルイカヅチ
[日本書紀] なし

 
フシイカヅチ

[古事記:85] フシイカヅチ-ノカミ
・右足(みぎりのあし)に フシイカヅチ

[日本書紀] なし

 
いかづち かむとけ かみなり
いかづち 古事記 万葉集 日本書紀
恐ろしいものや魔物を表はす言葉 のちにカミナリも
霹靂かむとけ 日本書紀 万葉集 落雷寄り (へきれき)
鳴神なるかみ 万葉集 音寄り
雷電雷(かみ)なり電(いなびかり)す 万葉集
稲妻いなづま 初出未確認 中世か

 「かみなり」は元は音を指しての名 「なるかみ」は歌詞(うたことば)

 

 
 
ヨモツヒメ

[古事記] なし
[日本書紀] なし

[まんが] 黄泉姫
・イザナミの黄泉の国での姿
・体に八雷神(やくさのいかづちがみ)

[タマネギ]
・一般に鬼女に描かれる まんがでは玉葱な

 
ヨモツシコメ

[古事記:86] ヨモツシコメ (神とは書かれず)

[日本書紀] ヨモツシコメ ヨモツヒサメ (神とは書かれず)
・5-6 ヨモツシコメ八人(やひと)、一(ある)に云はく、ヨモツヒサメ

[古事記伝]
・名の義(こゝろ)は、形のおそろしく見悪(みにく)きを云

[まんが]
・最も神から遠い行い 自殺した神
・死人(しにびと)を癒し己の傷もまた癒えてのち根に還る

[ヒワ スイセン]