天岩屋戸の段 のバックアップ(No.11)


天岩屋戸の段 / あめの いはやど の段

 
 
 天岩屋戸 / あめのいはやと / 記伝 あめのいはやど 
 
 
すなはち高天原(たかまのはら)皆暗く 葦原中国 悉(ことごと)に闇(くら)し
此れに因りて 常夜(とこよ)往きき
ヨロヅノカミ萬の神の声(おとなひ)は 狭蝿(さばへ)なす 皆満(みなわき)
萬の妖(わざわひ)悉(ことごと)に発(おこ)りき
ヤホヨロヅノカミ八百萬の神 天の安(やす)の河原に 神集(かむつど)ひに集(つど)ひ

 萬の神 スサノヲ啼きいさちの段の悪しき神と同じ事柄 記伝には萬の時の誤りにはあらじかと

 
 
オモヒカネ ☆

[古事記:128] オモヒカネ-ノカミ トコヨノオモヒカネ-ノカミ
・タカミムスヒの子 オモヒカネ 天の安河 天岩屋戸
・葦原中国へ ホヒを遣はす
・葦原中国へ ワカヒコを遣はす
・葦原中国へ ヲハバリを遣はす
・トコヨノオモヒカネ ニニギと伴に葦原中国へ

[日本書紀]
・7-本文 オモヒカネ
・7-1 オモヒカネ
・9-1 オモヒカネの妹ヨロヅハタトヨアキツヒメの子 ニニギ
 古事記 ヨロヅハタトヨアキヅシヒメの子 ニニギ

[まんが]
・記番号2タカミムスヒの子 オモヒカネ 神の力の大きさはイザナギら神世七代に並ぶ
・常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり) 常世のオモヒカネ 常世の国を知らす神
・古事記と書紀の一書 オモヒカネは ニニギのヲヂ
・数少ない頭を使う神

[ネギ]

 
アマツマラ

[古事記:129] アマツマラ 神と書かれてゐない
・天金山(あめのかなやま)の鉄(くろかね)を取りて 鍛人(かぬち)アマツマラを求(もと)めて

[日本書紀] アメマヒトツ-ノカミ
・9-2 天目一箇神(あめまひとつのかみ)を作金者(かなだくみ)とす

[古事記伝] アマツマウラ
・天金山(あめのかなやま)の鉄(かね)を取りて 鍛人(かぬち)アマツマウラを求(ま)ぎて
・矛(ほこ)を作らしむことの有りしが脱(おち)たるなるべし

[まんが]
・鉄打(かなうち) 鍛冶(かぬち)の神は片目で火の色を見続けたので 片目に
 片足で鞴(ふいご)を踏み続けたので 片足になったとされる
・何を作ったのか書かれてゐない 記伝は日矛(ひぼこ)ではないかと
・鉄製品を作る小鍛冶ではなく 鉄素材を作る大鍛冶とすると 鉄鋌(てってい)作りかも
・鉄鋌(てってい)あらば事足りるため アマツマラが来たかは判らず
・天の岩屋戸の神たちの多くはのちに葦原中国へ アマツマラはそのまま高天原へ

[カナヘビ]

 
イシコリドメ

[古事記:130] イシコリドメ-ノミコト
・イシコリドメにおほせて 鏡を作らしめ
・ニニギと伴に葦原中国へ

[日本書紀]
・7-1 イシコリドメ 天石窟(あまのいはや) 日矛(ひほこ)を作る
(・7-2 アマノアラト 鏡を造る)
・7-3 アマノヌカトが児イシコリトベ 八咫鏡(やたのかがみ)を作る
・9-1 イシコリドメ ニニギの伴 葦原中国へ
 日本書紀の解説に コリはけずり取るの意 トメは老女 石から鉄へ対象を広げたかと

[古事記伝]
・鋳重(いしきり)の義ならむか 事の重なるをシキルと云ふ

[カタバミ 黒曜石]

 
タマノヤ

[古事記:131] タマノヤ-ノミコト
・タマノヤに 八尺勾珠(やさかのまがたま)の五百津(いほつ)の御須麻流(みすまる)の珠を作らしめて
・ニニギと伴に葦原中国へ
 タマノオヤと訓む研究者もあり

[日本書紀]
・7-本文 天石窟(あまのいはや) タマノヤなし
・7-2 トヨタマ
・9-1 タマノヤ ニニギの伴 葦原中国へ
・9-2 クシアカルタマ

 
アメノコヤネ

[古事記:132] アメノコヤネ-ノミコト
・アメノコヤネ 布刀詔刀言(ふとのりとごと) 禰(ほ)きまをして
・ニニギと伴に葦原中国へ

[日本書紀] アマノコヤネ
・7-本文
・7-2
・7-3
・9-1
・9-2

 
フトダマ

[古事記:133] フトダマ-ノミコト
・フトダマ 布刀御幣(ふとみてぐら)と取り持たして
・アマテラスが岩戸よりいでましし後 フトダマ シリクメ縄を其の後方(しりへ)にひきわたして
 此(こゝ)より内(うち)にな還(かへ)り入(い)りましそ と白(まを)しき
・ニニギと伴に葦原中国へ

[日本書紀] フトタマ
・7-本文
・7-2
・7-3
・9-1
・9-2

[古事記伝] フトタマ

 
タヂカラヲ

[古事記:134] アメノ-タヂカラヲ-ノカミ
・タヂカラヲ 戸の掖(わき)に隠(かく)り立(たゝ)して
・アマテラスの 其の御手(みて)を取りて 引き出(いだ)しまつりき
・ニニギと伴に葦原中国へ

[日本書紀]
・7-本文 タチカラヲ 手(みて)を奉承(たまは)りて引き奉出(いだしまつ)る
・7-3 アマノタチカラヲ 磐戸(いはと)の側(わき)に侍(かくれさぶら)ひて 則ち引き開けしかば

[まんが]
・岩戸に隠れ立ち アマテラスの御手を取る神
・田の主税(ちから)との掛け言葉 即ち税の神

 
ウズメ ☆

[古事記:135] アメノ-ウズメ-ノミコト
・ウズメ 天香山(あめのかぐやま)の天(あめ)の日影を手(た)すきにかけて
 天の眞拆(まさき)をかづらとして 天香山の小竹葉(さゝば)を手草(たぐさ)に結ひて
 天の石屋戸に汙氣(うけ)伏せて 蹈みとどろこし神懸かりして
 胸乳(むなち)を掛(か)きいで 裳緖(もひも)を番登(ほと)におし垂れき
 爾(かれ)高天原 動(とよ)みて 八百萬の神 共に咲(わら)ひき
・サルタヒコに名を尋ねる
・サルタヒコを送り届け 海鼠(こ)にアマテラスの贄(にへ)になるかと尋ねる
・ニニギと伴に葦原中国へ

[日本書紀]
・7-本文 アマノウズメ かむがかりす (乳は放らない)
・7-3 アマノウズメ スサノヲ来たるをアマテラスに告げる
・9-1 ウズメ 胸乳(むなぢ)を露(あらは)に サルタヒコに名を尋ねる

[まんが]
・15アヤカシコネをウサギに描き ウズメを子神とする (イザナギ-アマテラスと別系統)
・アマテラスと対等の話し相手 恋人扱ひ
・サルタヒコと夫婦にならず

[アケビ]

 

 
 
マツノヲ

[古事記] なし

[まんが]
・神楽に表はれる松尾(まつのを)さん
 太鼓を叩く太夫(たゆう)と掛け合いしたり 餅やら菓子やら「福の実」まいたり

 
カムマ

[古事記] なし

[まんが]
・アマテラスの乗り物を案(かむが)ふる 神(かむ)の馬(むま)
・馬の形から 駕籠の形へと変はる

[タツノオトシゴ]