伊邪那美命石隠の段 のバックアップ(No.11)


伊邪那美命石隠の段 / いざなみ のみこと み いはがくり の段

 
 
イザナミの神生み
これまで併せて14柱はじまりの神7柱 海の神 水戸の神2柱
風の神 木の神 山の神 野の神

 イザナミの神生みはつゞく

 
 
トリフネ ☆

[古事記:50] トリノイハクスフネ-ノカミ アメノトリフネ-ノカミ
・トリノイハクスフネ 亦の名はアメノトリフネ

[古事記伝]
・トリノイハクスブネ 亦の名はアメノトリブネ

[日本書紀]
・9-2 アマノトリフネ

[タコブネ]

 
オホゲツヒメ ☆

[古事記:51] オホゲツヒメ-ノカミ
・イザナギイザナミの子
・スサノヲから食(を)し物を求められ差し出す
・スサノヲに斬られる オホゲツヒメの体より 蚕 稲 小豆(あづき) 粟(あは) 麦 大豆(まめ)
・カミムスヒの御祖(みおや) これを取りて種とする

[日本書紀] ウケモチ-ノカミ
・5-11 葦原中国のウケモチ-ノカミ
・口より 飯(いひ) 鰭(はた)の広(ひろもの)狭物(さもの) 毛の麁(あらもの)毛の柔(にこもの)
・ツクヨミ-ノミコト 剣を抜きて撃ち殺しつ
・アマノクマヒト取る 牛 馬 粟(あは) 蠒(かひこ) 稗(ひえ) 稲 麦 大小豆(まめあづき)

[ミヅアメ]

 
カグツチ ☆

[古事記:52]
・ヒノヤギハヤヲ-ノカミ 亦の名ヒノカヾビコ-ノカミ 亦の名ヒノカグツチ-ノカミ
・この神を生みしによりイザナミ神避(かむさ)りましぬ
・イザナギ 十握剣(とつかつるぎ)を抜きて カグツチの頸を斬りたまふ
・イザナギの刀とカグツチの血より八柱の神
・カグツチの体より八柱の神

[日本書紀]
・5-2 カグツチ →ハニヤマビメ・ミツハノメ・ワクムスヒ
・5-4 カグツチ →カナヤマビコ・ミツハノメ・ハニヤマビメ
・5-6 カグツチ →タケミカヅチ他
・5-7 カグツチ →イカヅチノカミ他
・5-8 カグツチ →ヤマツミ5柱

[古事記伝] カグヅチ-ノカミ

[ナナカマド]

 
 

 
 
此の子(カグツチ)を生みますに因り 美蕃登(みほと)見炙(やかえ)て病み臥(こや)せり
みほと女の股「火処(ほと・ほど)」に稱(たたえな)の「み」
日本書紀本文にカグツチなし イザナミ焼かれない
 
女の裸
古事記
江戸期
女の裸やホトは 陽の存在
日本書紀
漢土
女の裸やホトは 陰の存在

 古事記の神を掲げて「御陰(ほと)」と書くるは非(ひがこと)なり

 
カナヤマビコ

[古事記:53] カナヤマビコ-ノカミ
・多具理(たぐり)になりませる神の名はカナヤマビコ-ノカミ

[古事記伝]
・美蕃登(みほと)は御陰(みほと)なり
・多具理(たぐり) 和名抄には 嘔吐[ヘドツク 又タマヒ]

[日本書紀]
・5-4 カナヤマビコ

[画題]
・神の名は金山(かなやま) 中世の鉄山(かなやま)からは鉄を得る
 山から:金 銀 銅 鉛 錫 燃ゆる土(石炭) 燃ゆる水(石油)

 
カナヤマビメ

[古事記:54] カナヤマビメ-ノカミ
[日本書紀] なし

 
ハニヤスビコ

[古事記:55] ハニヤスビコ-ノカミ
・屎になりませる神の名はハニヤスビコ-ノカミ

[日本書紀]
・5-6 ハニヤス

 
ハニヤスビメ

[古事記:56] ハニヤスビメ-ノカミ

[日本書紀]
・5-2 ハニヤマビメ
・5-3 ハニヤマビメ
・5-4 ハニヤマビメ
・5-6 ハニヤス

 
ミツハノメ

[古事記:57] ミツハノメ-ノカミ
・尿(ゆまり)になりませる神の名はミツハノメ-ノカミ

[日本書紀] ミツハノメ
・5-2 ミツハノメ
・5-3 ミツハノメ
・5-4 ミツハノメ

[アサガホ]

 
ワクムスヒ

[古事記:58] ワクムスヒ-ノカミ
[古事記伝] ワクムスビ

[日本書紀] ワクムスヒ ホムスヒ
・5-2 ワクムスヒ
・5-3 ホムスヒ

[ショウベンタゴ]

 
トヨウケビメ

[古事記:59] トヨウケビメ-ノカミ トユウケ-ノカミ
・ワクムスヒの子 トヨウケビメ-ノカミ
・ニニギに伴う トユウケ-ノカミ

[日本書紀] なし

[まんが]
・屎と尿が肥(こえ)となり 実りの神を成す
・ニニギの伴も同じ神とす

 
臥(こや)せりて 肥(こやす)
屎や尿を施すと 穀物(たなつもの)は大きく育つ

 漢籍(からぶみ)より識りたれども 8世紀 おそらく用ゐず

 
滝沢馬琴の日記 天保二年七月十八日條
下肥一人に付 (一年に)大根(おほね)五十本と茄子五十本を届ける

 買い取る習はしは南アジアのみにみられる

 
ヘロドトス「歴史」エジプト人は女は立つて男はしゃがんで小便する
同様アイルランド オーストラリア ニュージーランド コロラド ニカラグア アンゴラ
男女
立つて
中世ヨーロッパ セルビア
日本19世紀「守貞漫稿」上方の女は立つて 江戸の女はしゃがんで
上方では街中に尿買ひ取りのため「肥つぼ」 江戸にはなく「小便禁止」の立て札
関西と農家の女は昭和半ばまで 人と話しながら立つて後ろへ向かつてしてゐる
尿(ゆまり) → 和名抄:小便 → 尿(しと)

 まんがでは江戸より上方に倣ふため 女神は立つていたすと思はれる