迦具土神被殺の段
迦具土神被殺の段 / かぐつち のかみ の ころさえ の段
イザナギの命 御佩(みは)かせる十拳剣(とつかつるぎ)を抜きて 其の子カグツチの神の頸(くび)を斬りたまふ 御刀(みはかし)の血 湯津石村(ゆついはむら)に走(たば)しりつきて 成りませる八柱の神 |
イハサク |
[古事記:61] イハサク-ノカミ
[日本書紀] イハサク
・5-6
・5-7
・9-本文
[燧石 ヒトデ]
ネサク |
[古事記:62] ネサク-ノカミ
[日本書紀] ネサク
・5-6
・5-7
・9-本文
[火口 イソツビ]
イハツツノヲ |
[古事記:63] イハツツノヲ-ノカミ
[日本書紀] イハツツノヲ
・5-6
・5-7
・9-本文
[鞴 ホヤ]
ミカハヤヒ |
[古事記:64] ミカハヤヒ-ノカミ
[古事記伝] ミカハヤビ
[日本書紀]
・5-6 ミカノハヤヒ(亦曰くミカハヤヒ) タケミカヅチの祖(おや)なり
[窯 ヤドカリ]
ヒハヤヒ |
[古事記:65] ヒハヤヒ-ノカミ
[古事記伝] ヒハヤビ
[日本書紀]
・5-6 ヒノハヤヒ
・9-本文 イツノヲハシリの子ミカノハヤヒの子ヒハヤヒの子 タケミカヅチ
[火薬 クラゲ]
タケミカヅチ |
[古事記:66] タケミカヅチノヲ-ノカミ
・タケミカヅチノヲ-ノカミ 亦の名はタケフツ-ノカミ 亦の名はトヨフツ-ノカミ
・ヲハバリの子タケミカヅチ 葦原中国へ
・中巻 タカクラジに横刀(たち) 刀の名はサジフツ 亦の名はミカフツ 亦の名はフツノミタマ
[日本書紀] タケミカヅチ
・5-6
・9-本文
[雷 ハタハタ]
クラオカミ |
[古事記:67] クラオカミ-ノカミ
[日本書紀] クラオカミ
・5-6
[古事記伝]
・クラは谷なり オカは未だ思い得ず ミは龍蛇の類の稱(たたへな)なり
・書紀にタカオカミと云もあり そは山の上なる龍神(たつがみ) このクラオカミは谷なる龍神なり
[炭 タコ]
クラオカミ |
[古事記:68] クラミツハ-ノカミ
[日本書紀] クラミツハ
・5-6
[古事記伝]
・此は谷の水の神なり
[墨 イカ]
十拳剣とカグツチの血より 八柱の神 | |
御刀(みはかし)の前(さき)につける血 湯津石村に走(たば)しりつきて 三柱 | イハサク ネサク イハツヽノヲ |
御刀(みはかし)の本(もと)につける血 湯津石村に走(たば)しりつきて 三柱 | ミカハヤヒ ヒハヤヒ タケミカヅチ |
御刀(みはかし)の手上(たかみ)にあつまる血 手俣(たなまた)より漏(くき)でゝ 二柱 | クラオカミ クラミツハ |
まんがでは「八柱の火の粉神」
佩(はく) | 身につけるの意(こゝろ) 刀を佩く 手袋をはく |
みはかし | 御佩 御刀 |
今世では両刃を剣(つるぎ) 片刃を刀と云ふが 古事記では つるぎ・たち・かたなを 使い分けない |
殺されましし カグツチの体になりませる神 八柱 |
マサカヤマツミ |
[古事記:69] マサカヤマツミ-ノカミ
・頭(かしら)に成りませる神の名は マサカヤマツミ
[日本書紀] マサカヤマツミ
・5-8
オドヤマツミ |
[古事記:70] オドヤマツミ-ノカミ
・胸に成りませる神の名は オドヤマツミ
[日本書紀] なし
オクヤマツミ |
[古事記:71] オクヤマツミ-ノカミ
・腹に成りませる神の名は オクヤマツミ
[日本書紀] なし
クラヤマツミ |
[古事記:72] クラヤマツミ-ノカミ
・陰(みほと)に成りませる神の名は クラヤマツミ
[日本書紀] クラヤマツミ
・5-6
シギヤマツミ |
[古事記:73] シギヤマツミ-ノカミ
・左手(ひだりのて)に成りませる神の名は シギヤマツミ
[日本書紀] シギヤマツミ
・5-8
ハヤマツミ |
[古事記:74] ハヤマツミ-ノカミ
・右手(みぎりのて)に成りませる神の名は ハヤマツミ
[日本書紀] ハヤマツミ
・5-8
ハラヤマツミ |
[古事記:75] ハラヤマツミ-ノカミ
・左足(ひだりのあし)に成りませる神の名は ハラヤマツミ
[日本書紀] なし
トヤマツミ |
[古事記:76] トヤマツミ-ノカミ
・右足(みぎりのあし)に成りませる神の名は トヤマツミ
[日本書紀] なし
ヲハバリ ☆ |
[古事記:77] ヲハヾリ-ノカミ
・イザナギノミコト 十握剣を抜きて その子カグツチの頸を斬りたまひき
・斬りたまへる刀の名は アメノヲハヾリと謂ふ 亦の名はイツノヲハヾリと謂ふ (神とは云はず)
・天安河(あめのやすかは)の河上の天石屋(あめのいはや)に坐(ま)す名はイツノヲハヾリノカミ
[日本書紀] なし
[アフチ]
カグツチの血から8柱 体から8柱
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